安全で快適なボートライフを送るためには係船場所の選定と、その場所に合ったマリンロープ・係船ロープなどの使い方を把握することが大切です。こちらでは、ボート初心者の方に向けて係船場所の選定方法、マリンロープの種類、結び方などのポイントを解説します。
ボートを係留する際は安全性の高い場所を選ぶことが大切です。係船場所を見極めるうえで、以下のポイントをチェックしましょう。
安全な係船場所選びのコツは周囲の状況をよく観察し、リスク要因を避けることです。天候の急変にも備え、いざという時に退避しやすい場所を選ぶのも重要なポイントです。
ボートを係留する際は岸壁の特性に合うロープを選択し、結び方を工夫することが大切です。岸壁が高い場合、ロープの長さを十分に確保し、ボートと岸壁の間に適度な弛みを持たせましょう。潮の干満や波の影響でボートが動いてもロープに過度な張力がかからず、切れるリスクを減らせます。岸壁が低い場合はロープを短めに結んでボートを岸壁に近づけ、安定性を高めるのがポイントです。干潮時にロープの張力が高まりすぎないよう注意が必要です。クリートやビットなどの係留設備を活用し、ロープにかかる力を分散させます。状況に応じて複数の高強度ロープなどを使い分け、角度を変えて結ぶのも効果的な方法といえるでしょう。
ボートの係留場所を選ぶ際は、潮の干満や風向きを考慮することが大切です。満潮時と干潮時では水深が大きく変わります。干潮時、船底が海底に接触しない水深を確保できる場所を選びましょう。岸壁の高さも重要です。干潮時に船底が岸壁にぶつかったり、満潮時に船が岸壁を乗り越えたりしないか、確認することをおすすめします。
また、強風時は風上側に船が押しつけられ、風下側の係留ラインに大きな張力がかかりやすいです。そのため、風上と風下の両側に係留ラインを均等に取ることが大切です。風向きによっては片側だけでなく船首尾の4点で係留します。
潮流が速い場所では、横向きに係留すると潮流の力によって船体が流され、係留ラインが切断される可能性があります。そのため、船首を流れに向けて係留するのが基本です。
マリンロープは主にナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンの3種類の素材が使われています。
種類 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
ナイロン | ・軽量で扱いやすい ・耐久性、耐衝撃性に優れる ・伸縮性があり衝撃を吸収 | ・紫外線に弱く劣化しやすい ・吸水性が高い |
ポリエステル | ・紫外線や薬品に強い ・吸水性が低く、乾きやすい ・ナイロンより収縮が少ない | ・重量がある ・コシがあり、結びにくい |
ポリプロピレン | ・安価 ・比重が小さく、水に浮く ・化学薬品に強い | ・強度、耐久性が劣る ・結び目が緩みやすい ・低温で硬くなる |
それぞれ長所と短所があるので、使用目的に合わせて選ぶことが大切です。
マリンロープの太さと強度は、ボートのサイズや係留場所の環境に合わせて選びます。一般的にロープの直径が太いほど強度は高くなりますが、扱いにくくなる面もあるので注意しましょう。また、ボートの排水量や予想される最大風速なども考慮します。強度の面では、ロープの材質によって引っ張り強度が大きく異なります。使用目的などを踏まえて、十分な強度を持つ製品を選ぶことが大切です。
マリンロープは、ボートの大きさや係留する場所、天候などの使用条件に合わせて選びます。例えば、小型ボートは直径8~12mmのロープ、大型クルーザーは16mm以上の太めのロープがおすすめです。また、コンクリートの岸壁には摩擦に強いナイロンロープ、木製の桟橋にはマニラロープなどのナチュラル素材も選択肢に入ります。アンカリングなどで使うロープは伸縮性の少ないポリエステル、衝撃を吸収したい場合はナイロンロープを選ぶとよいでしょう。係留時のロープの長さは、潮の干満などを考慮して十分な長さを確保することが大切です。ロープが短すぎると、潮位変動時に船体に負荷がかかり危険です。使用目的やボートの大きさ、係留場所の状況をよく考えてマリンロープを選びましょう。
係船時には、クリートやビットなどの係留設備にロープを結びます。基本的な結び方は「クリート止め(クリートヒッチ)」です。
クリート止めの手順は以下のとおりです。
また、ビットやボラードに係留する場合は「まき結び(クラブピッチ)」が便利です。杭に左手のロープが上になるように巻きつけ、右手のロープを伸ばして輪を作り杭にかけます。最後にロープの両端を引いて固定します。これらの結び方を習得することで、安全な係船が可能になります。
木製の桟橋や浮き桟橋に係留する際は材質の特性上、クリートなどの専用設備がない場合が多いです。そのため、桟橋の杭や手すりなどに直接ロープで結びます。木材は金属と比べて摩擦が大きく、ロープの傷みが進行しやすいです。1箇所に集中させず、複数箇所に分散させて結ぶのがコツです。また、木材の角でロープが切断されないよう、接触面にタオルや布切れなどを巻いて保護するとよいでしょう。ロープ自体にもテープを巻くなどの工夫をおすすめします。
浮き桟橋の場合、波の影響で桟橋自体が大きく動くことがあります。ロープの張り具合をチェックし、状況に応じて調整することが大切です。あまり強く縛りすぎると桟橋やロープに負担がかかり、緩めすぎると船が流されてしまうおそれがあります。木製や浮き桟橋への係留は、状況判断とこまめな見回りがカギを握ります。ロープの結び方を工夫し、優しく丁寧に扱うことを心がけましょう。
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