マリンロープ・係船ロープでボートを係留!係船場所の選定ポイント・使い方

マリンロープ・係船ロープの初心者向けガイド!係船場所選びのコツや使い方などを解説

安全で快適なボートライフを送るためには係船場所の選定と、その場所に合ったマリンロープ・係船ロープなどの使い方を把握することが大切です。こちらでは、ボート初心者の方に向けて係船場所の選定方法、マリンロープの種類、結び方などのポイントを解説します。

係船場所の選定

係船場所の選定

安全性の高い場所の見極め方

ボートを係留する際は安全性の高い場所を選ぶことが大切です。係船場所を見極めるうえで、以下のポイントをチェックしましょう。

水深と海底の状態

  • 十分な水深があり、干潮時でも船底が海底に接触しない
  • 岩礁や浅瀬、障害物のない平坦な海底

周囲の地形と風向き

  • 強風や高波の影響を受けにくい、陸に囲まれた入り江など
  • 卓越風の風向きを考慮し、風裏側に船を向けて係留する

付近の船舶の航行状況

  • 漁船や大型船舶、フェリーなどの航路から外れた場所
  • 他船の入出港や旋回に支障のない広さを確保する

係留設備の有無と状態

  • 岸壁にクリートやボラードなどの係留設備があるかを確認する
  • 係留リングや杭などの強度や腐食具合をチェックする

安全な係船場所選びのコツは周囲の状況をよく観察し、リスク要因を避けることです。天候の急変にも備え、いざという時に退避しやすい場所を選ぶのも重要なポイントです。

岸壁の特性に合わせた係留方法

ボートを係留する際は岸壁の特性に合うロープを選択し、結び方を工夫することが大切です。岸壁が高い場合、ロープの長さを十分に確保し、ボートと岸壁の間に適度な弛みを持たせましょう。潮の干満や波の影響でボートが動いてもロープに過度な張力がかからず、切れるリスクを減らせます。岸壁が低い場合はロープを短めに結んでボートを岸壁に近づけ、安定性を高めるのがポイントです。干潮時にロープの張力が高まりすぎないよう注意が必要です。クリートやビットなどの係留設備を活用し、ロープにかかる力を分散させます。状況に応じて複数の高強度ロープなどを使い分け、角度を変えて結ぶのも効果的な方法といえるでしょう。

潮の干満や風向きを考慮した係留ポイント

ボートの係留場所を選ぶ際は、潮の干満や風向きを考慮することが大切です。満潮時と干潮時では水深が大きく変わります。干潮時、船底が海底に接触しない水深を確保できる場所を選びましょう。岸壁の高さも重要です。干潮時に船底が岸壁にぶつかったり、満潮時に船が岸壁を乗り越えたりしないか、確認することをおすすめします。

また、強風時は風上側に船が押しつけられ、風下側の係留ラインに大きな張力がかかりやすいです。そのため、風上と風下の両側に係留ラインを均等に取ることが大切です。風向きによっては片側だけでなく船首尾の4点で係留します。

潮流が速い場所では、横向きに係留すると潮流の力によって船体が流され、係留ラインが切断される可能性があります。そのため、船首を流れに向けて係留するのが基本です。

マリンロープの種類と特徴

マリンロープの種類と特徴

素材別のロープの長所と短所

マリンロープは主にナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンの3種類の素材が使われています。

種類 長所 短所
ナイロン ・軽量で扱いやすい ・耐久性、耐衝撃性に優れる ・伸縮性があり衝撃を吸収 ・紫外線に弱く劣化しやすい ・吸水性が高い
ポリエステル ・紫外線や薬品に強い ・吸水性が低く、乾きやすい ・ナイロンより収縮が少ない ・重量がある ・コシがあり、結びにくい
ポリプロピレン ・安価 ・比重が小さく、水に浮く ・化学薬品に強い ・強度、耐久性が劣る ・結び目が緩みやすい ・低温で硬くなる

それぞれ長所と短所があるので、使用目的に合わせて選ぶことが大切です。

ロープの太さと強度の目安

マリンロープの太さと強度は、ボートのサイズや係留場所の環境に合わせて選びます。一般的にロープの直径が太いほど強度は高くなりますが、扱いにくくなる面もあるので注意しましょう。また、ボートの排水量や予想される最大風速なども考慮します。強度の面では、ロープの材質によって引っ張り強度が大きく異なります。使用目的などを踏まえて、十分な強度を持つ製品を選ぶことが大切です。

使用目的に合わせたロープ選び

マリンロープは、ボートの大きさや係留する場所、天候などの使用条件に合わせて選びます。例えば、小型ボートは直径8~12mmのロープ、大型クルーザーは16mm以上の太めのロープがおすすめです。また、コンクリートの岸壁には摩擦に強いナイロンロープ、木製の桟橋にはマニラロープなどのナチュラル素材も選択肢に入ります。アンカリングなどで使うロープは伸縮性の少ないポリエステル、衝撃を吸収したい場合はナイロンロープを選ぶとよいでしょう。係留時のロープの長さは、潮の干満などを考慮して十分な長さを確保することが大切です。ロープが短すぎると、潮位変動時に船体に負荷がかかり危険です。使用目的やボートの大きさ、係留場所の状況をよく考えてマリンロープを選びましょう。

岸壁に合わせたマリンロープの結び方

係留設備を活用した結び方

係船時には、クリートやビットなどの係留設備にロープを結びます。基本的な結び方は「クリート止め(クリートヒッチ)」です。

クリート止めの手順は以下のとおりです。

  • クリートの根元を一周させ、斜めにロープをかける
  • クリートの上から片方の爪の下を通す
  • ロープの先を斜めにかけた部分に重ねる
  • ロープの端が下になるようにひねり輪を作る
  • ロープの輪の重なりに注意しながらクリートにかぶせる
  • 1本で2本のロープを押さえる型になっている事を確認

また、ビットやボラードに係留する場合は「まき結び(クラブピッチ)」が便利です。杭に左手のロープが上になるように巻きつけ、右手のロープを伸ばして輪を作り杭にかけます。最後にロープの両端を引いて固定します。これらの結び方を習得することで、安全な係船が可能になります。

木製桟橋や浮き桟橋での留意点

木製の桟橋や浮き桟橋に係留する際は材質の特性上、クリートなどの専用設備がない場合が多いです。そのため、桟橋の杭や手すりなどに直接ロープで結びます。木材は金属と比べて摩擦が大きく、ロープの傷みが進行しやすいです。1箇所に集中させず、複数箇所に分散させて結ぶのがコツです。また、木材の角でロープが切断されないよう、接触面にタオルや布切れなどを巻いて保護するとよいでしょう。ロープ自体にもテープを巻くなどの工夫をおすすめします。

浮き桟橋の場合、波の影響で桟橋自体が大きく動くことがあります。ロープの張り具合をチェックし、状況に応じて調整することが大切です。あまり強く縛りすぎると桟橋やロープに負担がかかり、緩めすぎると船が流されてしまうおそれがあります。木製や浮き桟橋への係留は、状況判断とこまめな見回りがカギを握ります。ロープの結び方を工夫し、優しく丁寧に扱うことを心がけましょう。

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