防舷材 フォーム式・空気式


フォームフェンダー



接触時の衝撃を最大限吸収する高い弾力性の防舷材



防舷材の重要な要素


防舷材(ぼうげんざい)とは、船舶や海上施設などで使用される防護材料です。
船舶の舷側(船体の側面)や桟橋などの構造物が波浪や衝突などから損傷を受けないようにするために使用されるため、接触時の衝撃を最大限吸収する高い弾力性を持ち、過酷な環境に耐えうる素材でなければいけません。


防舷材の種類として、ゴム、プラスチック、フォーム素材(発泡体)、特殊な繊維製品などから作られた様々なタイプがあります。いずれも防舷材は摩擦や擦過にも強い特性を持っていることが一般的です。


防舷材|ボートフェンダー・エアーフェンダーならトップウォータータックルズ

大型船舶用防舷材のフォーム式防舷材とよばれるEVA(Ethylene-vinyl acetate)フォームフローティングフェンダーは、発泡材入りフェンダーとも呼ばれ、軽くて弾力性のある素材でできており、環境に優しく、接触時の衝撃を最大限吸収する高い弾力性が特徴です。

摩耗や引き裂きに強いポリウレア塗装による外面層と両端部分の補強構造により、浮体構造物の最大の弱点である係留方式をシンプルな構造の両端吊り方式にした耐久性に優れた一点式フォームフェンダーです。


独立気泡で脱水性があるため、破損しても沈むことはなく、フェンダーの外側はスプレー式ポリウレアでコーティングされており、浸水防止と劣化防止効果があるため、防舷材の寿命が延び、コストが抑えられます。加えて、発泡材は柔軟性があるので低温下でもひび割れしにくい構造となっているので、発泡式防舷材は港湾、オフショア、船舶の接岸用として広く使用されています。








フォーム式防舷材の特 徴


防水性・耐薬品性・耐摩耗性・耐熱性・防食性に高い能力を発揮するポリウレアコーティング


防舷材内部構造|ボートフェンダー・エアーフェンダーならトップウォータータックルズ
芯材は独立気泡の脱水フォームで、割れても水を吸いません。

衝撃、摩擦、圧力、油、水に強く、低温でも耐久性を維持する
 スプレーポリウレアコーティング。

防舷材はエネルギー吸収が高く、力の反作用が少ない。

取付けは便利で、メンテナンスも負担になりません。

エアー式と異なり、内圧調整が不要なのでメンテナンスが容易。

多種のサイズおよび形があり、カスタマイズに対応できます。




ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミンの化学反応で生成されるウレア結合を基本とした樹脂化合物です。
防水性・耐薬品性・耐摩耗性・耐熱性・防食性に非常に高い能力を発揮する、様々な用途で対象物の強度を劇的に
高めるライニング材です。
数秒から数分で硬化する速乾性があり、グレードによっては400%以上の伸長率を誇り、その柔軟性がもたらす強度は
軍事施設の防爆対策としても使用されるほどのライニング材、それが「ポリウレア」です。


フォーム式防舷材の性 能





規格サイズ
直径Φ(mm)×長さL(mm)
吸収エネルギー
(kN・m)
反力
(kN)
500×1000871
600×10001286
700×150027161
1000×150049205
1000×200064274
1200×200093337
1200×2400110390
1350×2500145463
1500×3000216624
2000×3500456990
2000×40005051110
2200×45006971396
2500×40007811386
2500×50009851750
3000×500014102050
3000×600016952460
3300×650022452950
4500×9000766019650

標準変位量=60%


大型タンカーへの設置





福島県○社様へ納品した5,000トンの石油タンカーが接岸して陸上タンクに補充するためのフォーム式大型防舷材は1500×3000mmで、設置にあたり海上保安庁の認可を得て製造をおこないました。

このような大型船舶用のフェンダーは船のタイプ、総トン数、などから反力、吸収エネルギーをリクエストしていただきお客様のご希望により製造をいたします、船級認証もご用意可能です。




空気式防舷材







低反力でありながら、高い吸収エネルギーを持つ防舷材



空気式防舷材は、空気の圧縮弾性を利用しているため、軽量で水に浮き、取り扱いが簡単な形式の防舷材で、V型などのソリッドタイプの防舷材とは異なり、空気の圧縮弾性を利用して船体や岸壁を損傷させにくい低反力でありながら、高い吸収エネルギーを持つ防舷材です。
この防舷材は、船舶同士の洋上接舷をはじめ、岸壁やドルフィンなどの接舷用としても60年以上にわたって広範囲に採用されています。



空気式防舷材のタイプ・構造


この空気式防舷材は、内側からゴムシート層、ラバーコーティングナイロン層、そして外側のゴムシート層で構成されています。そのため、繰り返し使用可能でコストと時間を節約できます。さらに、この3層構造によって気密性が大幅に向上し、強い衝撃にも耐えうる耐久性を備えています。









オーダーについて


当社の空気式防舷材は、提携工場で製造しており、様々なサイズに対応することができます。お客様の利用環境に応じて、適切なサイズを選定することが可能です。サイズや形状をご指定いただいた後、ご注文品を製造いたします。

通常、直径が1〜3mの製品については、2ヶ月程度で納品可能です。ただし、直径が3m以上の場合については、納期は要相談となりますのでご了承ください。



オプション


当社の空気式防舷材には、オプションとして、チェーンネットにタイヤとゴムスリーブを取り付けた保護ネットを装着することができます。この保護ネットにより、防舷材本体の保護機能を高めることができ、更に強度を増すことができます。






スペック





船舶の安全性・安定性・環境への影響について基準を満たす船級認証取得可能


船級認証ロゴ

船級協会は、船舶の安全性・安定性・環境への影響について基準を定め、船舶の船体や機関などを定期的に検査し、公式に認証する機関です。船級協会による認証を受けることで、船舶が基準を満たしていることが保証され、信頼性が高まります。船級協会には、世界中に複数の組織があり、アメリカ船級協会(ABS)、フランス ビューロー・べリタス(Bureau Veritas)、ノルウェー GL船級協会 (GL)などが代表的な組織です。フォーム式フェンダー、ラバーフェンダー共に船級協会の認証を受けることができる基準を満たしているフェンダーです。







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