ビルジポンプはどんな船にも装備されている重要な機器なのですが、特に初めてボートに乗る人にとっては、「ビルジポンプって何?」と基本的な疑問が浮かぶかもしれません。
ビルジポンプの機能は、船体内部の底部であるビルジに溜まった水を取り除くことです。ビルジに溜まった水は、雨水であったり、船内に溜まった水しぶきであったり、またボートの清掃中にビルジに溜まった洗浄水であったりします。
ビルトインクーラーの水がビルジに流れ込んでいる場合など溜まったりすることもあります。
大型のボートでは、内蔵クーラーや大型ハッチ周りのリップ、ドリンクホルダーも船外に排水されることがありますが、小型のボートではこの水は単にビルジに流されるだけです。また、船内艇のシャフトグランドからの水滴など、ちょっとした水漏れでビルジに水が溜まることもあります。
船体に大きな穴が開いてしまったような大惨事の際に、沈まないように十分な大きさのビルジポンプを備えているボートはほとんどありません。そのような場合でも、ビルジポンプがあれば、水漏れを修理したり、軽減したり、援助を呼んだりする時間を確保することができるかもしれません。
台風や大雨の際など船体カバーをかけて係留していても、自動排水型ではなく1枚ハル構造の船などは、雨の水が船内に直接入ってしまいビルジポンプを作動させないと数時間で沈んでしまうってこともあります。 バッテリーも水の中に没していたりした場合はビルジポンプは装備していても、オートスイッチが付いていなければ浸水が感知されず作動しません。 下手をすれば水没ってことにもなりかねません。
そのような場合にオートビルジポンプが大変便利です。
オートビルジポンプにはポンプ本体内にフロードが内蔵されて、水位が上がると自動的にポンプのスイッチが入り、水の排出が完了すると停止するオールインワンタイプとポンプが2.5分ごとに自動的にオンになり、水位の電流がを超えていることをポンプが検出したとき、水を汲み出すために動作するタイマーセンサー式、フロートスイッチを利用して作動させるフロートスイッチ式があり、いずれも水位を感知すると自動で作動します。
電流はバッテリーから直接とることが望ましく、 メインスイッチをカットした際にオートビルジの機能が停止しては意味がないためで、 オートビルジがコンプリートされている船の場合、インストゥルメントパネル内に操作スイッチが設置されオート作動とマニュアル作動の選択が出来るようになっています。 オートビルジポンプ設置回路図例マニュアルスイッチをオンにすれば、無条件にポンプが回る仕組みになっています。
ポンプは、船の大きさや保管の状態を考慮して容量や数量を調節する必要があり、25フィートクラスになるとアフト、ミッドの2箇所に設置されている場合が多くあります。 20フィート以上の船の場合、70L/分 排出できる1,100タイプがお薦めです。
1,100という数字は、時間あたりのガロン単位を意味し、1,100で4,200L/毎時排出するということです。500に比べて半分の時間で水を排出するということなので、小さすぎるとモーターが加熱して破損の原因になるばかりか必要以上にバッテリーを消耗することになります。 自動排水機構を備えてある二重構造のボートは、500タイプでも充分でしょう。 ジェットスキー等のウォータービーグルは、絶えず水の浸入があるので500タイプのオートスイッチ付を装着することをおすすめします。
設置数が1の場合は、エンジンの真下で一番低い位置に設置することが望ましく、ポンプと給水口が一体型の設置は、水平でないと機能しないものもあるので板などで台座を作り斜めにならないように工夫する必要があります。
設置数を2個にする場合は、1つはエンジン下に設置し、もう1つはキャビン出入り口下あたりに設置するのがベスト。 自動排水式のデッキの場合ビルジポンプ不要の艇もありますが、一部燃料タンクや船外機真下部分は水が浸入する可能性があるためおすすめします。トップウォーターでは2004年に設立され、世界80を超える国と地域に販売展開する工業用、船舶用、農業用のポンプを中心に設計製造するメーカーSEAFLO(シーフロ)社のビルジポンプを販売しています。さまざまなタイプの低コスト・高性能のシーフロ ビルジポンプをご用意しておりますので艇に設置してみてください。
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