チークオイル、クリーナー


チークデッキクリーニングは汚れ落としから



チークデッキのクリーニング施工方法について施工例をもとにクリーニングテクニックを解説いたします。まずはチーク材の表面及び内部に入り込んだ汚れを落とすことから始まります。


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チークメンテナンス作業で用意するもの
・チーククリーナー、チークブライトナー、チークオイル(お好みで)
・スクラブパッド(ミディアム・コアーズなど固めのもの)
・インターコムマリン デッキブラシ ハード(ホワイト)
・スポンジ
・ゴム手袋

※クリーナーで落ちない頑固な汚れにはレストア用のクリーナーをご用意ください。
※作業時は手袋などで保護して作業を行ってください。

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このように色あせて黒ずんだガンネルのチーク材のクリーニングを始めます。

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【クリーニング方法】

(1)チークを濡らします。

(2)チーククリーナーを粗目のスクラブブラシになじませて、木目にそって軽く擦ります。
※汚れが強い場合はレストア用クリーナーを使う(より粗目のスクラブブラシを使う)。
その場合は乾いた状態で塗布し、少しずつ水を足しながら塗り広げてください。

(3)磨き、擦っていると真っ黒な汚れが出てきます。さらに擦ると水気がなくなってくるので少し水を足してください。

(4)ホースを使って水で洗い流し、この作業を繰り返し行います。汚れがひどい場合は大体3〜5回行います。これを繰り返すことでチーク材内部の汚れまで落とします。

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スターブライト社のパッド(ミディアム)はハンドル付きでパッド部分が柔らかすぎず、堅すぎず絶妙なパッドに仕上げています。あまり堅いとチーク材を削ってしまうのですが、このパッドの堅さではほとんど削りません。
※あまり堅いブラシやパッドだとチーク材を削ってしまうので、こすり過ぎにはご注意ください

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左右の違いをご覧ください。これはクリーニング1回目の様子ですが、1回でこれだけの違いが出ます。チークのゴールドカラーの光沢が出てきました。

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(5)チークに光沢を与え、輝かせるためチークブライトナーを使います。木目を際立たせ、木材が持つ色合いを強調します。
ブライトナーをスポンジ等につけ、木目に沿ってチークにすり込むように塗ります。

(6)5分ほど置いてしっかり水で洗い流す。

(7)しっかり乾燥させる(丸1日以上)。あまり寒い時期に行うと本来の効果が得られませんので、10度以上の晴れた日に作業を行ってください。

(8)お好みでチークオイルを塗る。

■チークデッキに関しても同様で

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(9)チーククリーナーを使い、デッキブラシで力を入れてデッキを磨きます。
※インターコムマリンプレミアムデッキブラシの粗目(ホワイト)を使用しています。このデッキブラシはかなりの力を入れてもハンドルも丈夫で毛量も密度の濃くしっかりとしているので安心して作業が行えます。

(10)コーキングのあるふちの部分はスクラブパッドを使いこちらもひたすら磨き、

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(11)生乾きの状態でブライトナーを使います。こちらもスポンジにブライトナーをたっぷりとつけて磨きます。乾燥すると綺麗な木目が出て仕上がりです。
基本的にはこれだけです。

【注意点とポイント】

(1)〜(3) 激しくこすりすぎるとチークが痩せていくので注意。
一度に大量の洗剤を付けるよりこまめに水で洗い流しながらその都度洗剤を継ぎ足す方が洗い残しなく綺麗に洗えます。

(4)薬剤が残っているとチークオイルを塗る際に濁りとして薬剤が出てきてしまい美しくなりません。

(5)〜(6) こちらも薬剤が残っていると濁りの原因になります。

(7)、(8)チークオイルなどを塗布する際はしっかりと乾燥させて翌日に塗るようにしてください。できれば、天気がいい日が3日ほど続く日がおすすめです。

【最後に】

(1)〜(4)だけでも月に1回やっていればひどい汚れが付くことはほとんどないと思います。
チークオイルは手入れをしっかりしている方にはおすすめしますが、普段からあまり手入れに関心がない方はチークオイルを塗らずにこまめに掃除をする方がチークをきれいに保てます。




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