【ボート用品】係船ロープとは？どのように使用する？注意点も解説！

ロープの材質

ロープの材質ごとで耐久性・利用目的も異なります。臨時用向きロープを常時利用するとロープが劣化しやすく事故につながる可能性があります。種類ごとに向いている用途に合わせて利用しましょう。

ナイロン

ナイロンの係船ロープは柔軟です。伸びたり縮んだりして衝撃を吸収し、船への負担を減らします。しかし、濡れてしまうと強度が下がる点、経年劣化で機能が失われてしまいやすい点には注意しなければいけません。長期利用には向いていないため、臨時の係船ロープとして一般的によく使われる素材です。

ポリエステル

通常時の係船ロープとして使われる素材です。ナイロンには劣るものの高い強度が特徴です。柔軟性を維持しやすく、すれへの耐性も高い素材です。

ポリエチレン

ナイロンとポリエステルより強度が低いものの、水に強く安価なので臨時用に向いています。紫外線に弱いため、常時利用する際には他の素材がおすすめです。

ウルトラハイブリッド

商品名ダイニーマと呼ばれる「超高分子量ポリエチレン」という繊維で、通常2～30万である分子量を100～700万にまで高め、その分子同士の結びつきも非常に強いです。

耐衝撃性・耐引裂強度にも優れ、強靭な素材の繊維原糸を使用しているロープは、プロの運行業者も利用する高品質な素材です。

通常時や臨時用に係船ロープを利用しているものの強風対策で補強用ロープを追加したいケースに向いています。細いながら耐久性が最も高く、かつ軽い素材なので通常用としても最適の素材です。

ロープの編み方

ロープの編み方はストランドと呼ばれ、方法によって強度が異なります。

三つ打ち

一般的な編み方で強度は低いのですが、安価に購入できます。マリン用品の通販サイトなどではスリーストランドと表記されていることもあります。

八つ打ち

クロス、またはエイトストランドと呼ばれます。三つ打ちよりも細かく編み込まれているので強度が高く、ねじれも発生しにくいのが特徴です。三つ打ちよりも価格は高くなります。

組み紐

他の編み方よりも価格は高くなりますが、ねじれがほとんど発生なく扱いやすいのが魅力です。

利用時の注意点

ロープには切断荷重や破断力、または切断強度とも呼ばれる強さの指標があります。簡単にいうとロープが耐えられる最大重量のことで、ボートの重量を踏まえて購入前に調べておきましょう。切断荷重の計算式は素材や編み方で変わってくるため、基本的にはカタログなどで規格を確認しておくと安心です。

なお、実際に利用する際に切断荷重ギリギリまで利用するのではなく、安全荷重と呼ばれる切断荷重の1／6までの範囲内で利用すると長持ちしやすくなります。

ナイロン素材は濡れると強度が下がるため、水面にロープが浸からないようにつなぎとめるのがポイントです。

トップウォータータックルズでは係船ロープとして最も強度が高いウルトラハイブリッドをはじめ、予算に合わせられる複数のロープをご用意しています。1m単位での切り売り商品もあるので、船の大きさに合わせてご検討ください。