防蝕亜鉛(ジンクアノード)




腐食電流から高額なエンジンやドライブユニットを守りましょう



船外機のフィンが虫に食われたように溶けているということはないでしょうか?これが電蝕です。
ボートオーナーならジンクアノードを定期的に交換しなければいけないことはご存知であると思います。
プロペラやギヤケースが溶けてしまうことのないように高価なプロペラやギヤケースを電蝕から守るためにこまめにジンクアノードの点検・交換を行いましょう。


ステンレスプロペラは特に注意してください。


電蝕に比較的強いとされるステンレス製のプロペラですが、ジンクの消耗はアルミペラを使用しているときよりも激しくなります。
電蝕作用というのは2種類の異なる金属が電解水(海水)に浸されることで発生するのですが、アルミよりもイオン化傾向の低いステンレスが同居することで、今度はアルミからステンレスに電気が流れるようになり、船外機のアルミ部材が電蝕の影響を受けやすくなるためにプロペラをステンレスに換えたときは、特に電蝕対策をする必要があります。


ブロンズパーツにも気をつけてください。


ボートのドレンプラグやインボードシャフト船で使われている軸受けやラダーなどのブロンズ材は銅と亜鉛の合金で銅と亜鉛を同時に海水に浸しているようなものですから、亜鉛が抜けてスカスカのスポンジ状になってしまいます。
ブロンズプロペラをつけているシャフト船ではプロペラの前と後ろ、ラダーを挟むようにもう1つと電蝕対策をしてください。


■エンジン用CMEシリーズ
半年でこのようになります。 【新品】 → 【設置半年後】



エンジンの使用頻度が高い場合や大きなマリーナに係留の場合は多くの艇が陸電を使用しているため腐食電流が多く海面に漂い、通常より早くアノードが減ります。
一般的に陸電を繋ぎエアコンを回したりしながら桟橋で過ごされる方が多いマリーナでは、より消耗が激しく、エンジンやシャフトなどのジンクが減る速度がかなり早いです。係留艇の方はメンテナンスを必ず実施してください。


ジンクの点検をおこない純度の高いジンクを使用してください。


ジンクは直近の金属にしか効果を表さないので船外機やドライブのいたるところに付いています。
取扱説明書などを読んで、どの部分にジンクが取り付けられているのかを予め知って大事な艇のエンジン、シャフト、ラダー、船内の金属を守りましょう。


トップウォータータックルズが取り扱うジンクアノードは防蝕亜鉛(ジンクアノード)では世界シェアトップのカナダメタル社製Martyr Anodes®の商品です。
価格は国産の安い商品と比べれば高いのですが亜鉛の純度の違いにより価格は大きく変動します。米国、カナダの政府の船舶についてはこの亜鉛純度については厳しく規制を定めており、このカナダメタル社の商品が採用されています。
よくメンテナンス業者さんが「国産の方が安い、ジンクなんかは何でも同じ」という方がいますが、それは違います、国産でも三井や三菱の刻印が入った商品は確かですが無名の亜鉛板についてはその効果はよくわかりません。安いジンクを使うのは否定しませんが、正しい純度の亜鉛を使うことでとても大事なエンジンや船舶の金属を守ってくれるので確かのものを使用することを強くオススメします。




カナダメタル社製Martyr Anodes®の商品ラインナップは



ハル用アノードダイバードリーム
304mmの標準サイズと150mmのミニサイズの2種類。設置場所のスペースに合わせて後方のハルに設置します。




プロペラシャフト用ストリームライン シャフトアノード
大型〜小型艇まで(32〜63mm)のラインナップ。インチ規格の海外製エンジンで多用されています。国内のエンジンメーカーにはあわない場合があります。 




ラダー・トリムタブ用ラダー・トリムタブアノード
大型〜小型艇まで(47〜127mm)のラインナップ。2枚1セットになっているためラダーなどを挟み込んで使用します。 



エンジン用アノードCMEシリーズ
外見はボルトのような形状で、各エンジンメーカーによってサイズが異なります。メーカー外の商品ですが、メーカーの商品もメタル社が製造してることが多く、価格も安いのに同品質なのが特徴。
主にエンジンの冷却系統に使われていますが、外から見えないため注意が必要です。



魚の形をしたグルーパージンクアノード
2.7kgの大きなハタの姿をしたアノードが特徴。ケーブルはアノードから4.6mの長さがあり、端にワニ口クリップが付いているため、ボートに簡単に接続できます。ジンクの消耗が激しいマリーナなどで追加で使用するジンクになります。船内外機問わずお使いいただけます。


表示方法: 写真のみ一覧説明付き一覧

16